2008年05月05日

66回 不潔な環境

 杉並署の留置場での風呂は週に2回です。朝食のあと、取り調べで出ていった人をのぞいて、房に残っている人が2人1組で入ります。僕は取り調べと取り調べの間の休憩時間に入ったこともありました。

 風呂の日は、担当さんから「何番、何番」と呼ばれ、ロッカーで自分のタオルと石けんを取って、4人ほどの担当さんに付き添われて留置場内にある浴室に向かいます。

 浴室は3〜4畳ほどの広さしかありません。狭いので、2人そろって湯船に浸かることはできません。どちらかが先に湯船に入り、もう1人は湯船の横で体を洗います。その前にお互いに「今日はオレが先に体を洗うから」などと声を掛け合っておきます。

 湯船は団地の風呂釜くらいの小ささです。足は伸ばせません。膝を抱えて座るという感じです。それはいいのですが、湯船のお湯が全然きれいではありません。先に入った人たちのアカや髪の毛などがウジャウジャと浮いているお湯です。入浴の順番があとになればなるほどお湯の汚れはひどくなっている状況です。

 最初は「汚いなぁ。イヤだなぁ」と思いました。でも、少しでも疲れを取りたいと思うので入るしかありません。

 シャワーはありません。頭を洗う場合は風呂おけで湯船からお湯を汲んで頭からかけます。そうです。アカや髪の毛などがウジャウジャ浮いているお湯を頭からかけるのです。

 湯船には蛇口からお湯を加えることができますが、担当さんに「出し過ぎるな!」と注意されます。

 担当さんは浴室の外で待機していて、「3分前!」と声を張り上げます。入ってから出るまで15分で済ませなければなりません。

 ドライヤーなどありませんから、髪の毛は濡れたままです。寒くてたまりません。

 これでは風呂に入った気分になりません。でも、ほかにやることがありませんから、楽しみになります。

 清潔ではないのは風呂だけではありません。洗面台の配管から羽の生えた虫が飛び出てくるのです。担当さんはよく消毒していました。

 清潔な環境が普通だった人間にとって、留置場の環境は精神的にも肉体的にもかなりつらく、心も体も休まることがありません。

ogurojru at 09:00 │Comments(16)TrackBack(0)この記事をクリップ! 杉並署留置場で 

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この記事へのコメント

1. Posted by 北の投稿人    2008年05月06日 07:50
 不当にも逮捕され、家族と仲間から引き離され、厳しい取調べだけでも辛いのに、このような環境で過ごさなければならないのは、苦痛でしかないと思います。警察は、犯罪を犯したであろう人間だから、こんな環境でもいいだろうという考えなのでしょうか?完全に人権が踏みにじられています。許せません
 こんな環境を一日でも早く抜け出したいと思うのが普通だと思いますが、この環境の方がいいという人もいるという現実が、この世の中の歪みを示していると思えてなりません。
2. Posted by 前に駅前でビラをもらいました。    2008年05月06日 15:36
かなり前に書き込みさせてもらい、その後も時々拝見してきました。

記述が本当に詳細で目に浮かぶようです。裁判の様子を「廷内スケッチ」として絵になっているのをニュースで目にしますが、絵よりもこの文章のほうがはるかにわかりやすく「百聞は一見に如かず」って必ずしもあてはまらないなぁ、と感心します。

だからこそ、前にも伺ったのですが、「職場集会」では何があったのか?より一層興味が湧いています。
職場集会は不衛生な浴室や不十分な入浴時間・・・とは無関係でしょうが、20代の礼儀正しい特攻服の青年やすぐに出戻ってきた男性のような「同居人」のいない、Yさんと、オグロさん他参加者との間にどんなやりとりがあったのか?是非伺えればと思います。

書き込みの内容は99.99%「応援団」のものなので、私のものはさぞかし不快でしょうが、「一般人」が感じた極々素朴な疑問です。
3. Posted by 北の投稿人    2008年05月06日 22:55
前に駅前でビラをもらいましたさんへ。あのですね、職場集会で何か問題があったのかを期待しているようですけど、あなたの期待していることは何もありませんよ!
Y君は、終始ウソをつき続け、職場の仲間をわざと怒らせて、あらかじめ用意したICレコーダーで隠し撮りしていたんです。そのテープの反訳ですら、警察・検察によって改ざんされていたのですから…
オグロさんたちは、Y君を説得しただけです!
4. Posted by 北の投稿人    2008年05月06日 23:57
 もう少し言わせてもらいます。前に駅前でビラをもらいましたさん、あなたは「一般人」と強調され、コメントしている多くの方々を「応援団」と称していますが、あなたはだいぶ偏った受け取り方をされているようですね。また「応援団」ではないということを逆証明しているということですね。
 分かりやすいのであれば、このブログからオグロさんの気持ちをもう少し感じ取るべきです。あなたのコメントは、あまりに客観的で、感情が読み取れません。感じることができないのは、「人ごと」と思われているか、どうしてもそういう観点でものを見ることのできない「立場」なのでしょうか?私はあなたの「立場」について非常に興味があります。返答をお待ちしております。
 
5. Posted by arata    2008年05月07日 23:14
北の投稿人さん。初めまして。arataと言います。

冤罪の怒りはよくわかります。

しかし、あなたに言いたい。

このブログのコメントに対し返答するのは、決してあなた自身では無いのではないでしょうか?

あなたのブログでは無いのですから。

事件に対するあらゆる視点の意見をまずは理解する事に、

努める事も大事なのではないでしょうか。

正直、少しあなたの発言は挑発的に見えてしまいます。
6. Posted by 北の投稿人    2008年05月08日 14:34
arataさんのおっしゃることは分かりました。少し感情的になっていたと思います。
私自身はこのブログで感じたことを率直に書き込んでいます。人の感じ方はそれぞれでしょうけれど、私はオグロさんを支援する気持ちでいますので、今後とも多くの方にこのブログから様々なことを受け止めていただければと思っています。
7. Posted by arata    2008年05月09日 23:23
北の投稿人さん。

確信はあれど、無実を証明するのは、司法の答えを覆すという事です。

国民が事件(過程)に、目や耳を傾けても、
結局は判決(結果)を重視する事は残念ながら当たり前です。

無実を証明するには、そういう世論を動かす必要があると感じます。

今のあなたの発言では、動かすのは到底難しいと懸念しました。

世論のコメントを素直に受け止めた返答を切に願います。
返答ありがとうございます。
8. Posted by こんにちは    2008年05月10日 14:59
 ビラをもらった人の意見に半分賛成、半分疑問です。私はYさんがどんな人なのか興味があります。Yさんの人となりを知らないままで集会の話を読んでも全体像がつかめません。オグロさんの人物像は見えてきましたからあとは問題のYさんですね。

 私の民間企業経験では、時々変な人がいるんですよねぇ。Yさんがそういう人でなければいいなぁと思いますが、もしかすると変な人かもしれない。もちろん分かりませんが、その可能性はあるわけです。

 このブログで勝手にYさんのことを書くのは個人情報に反するのかな。どうなんでしょうね。でもYさんがどんな人なのか、変な人ではなかったのか、そこが知りたいです。あるいはYさんがブログを書けばいいのにね。ぜひ書いてほしいです。

 そういう点でビラをもらった人の意見に半分賛成、半分疑問なのです。

 ところでビラをもらった人はJR東労組さんに問い合わせてみてはいかがですか? そのほうが答えが早く手に入るのでは? 間違っていたらごめんなさい。
9. Posted by 前に駅前でビラをもらいました。    2008年05月11日 15:56
私の書き込みに対する『北の投稿人』さんの強く、攻撃的な拒否反応には本当に怖さを感じます。

これまで書き込みは2回で、文章には表していませんが、オグロさんが経験したこの信じられないような体験は本当に痛ましいと思っています。なにより私も妻帯者ですから、ご家族の心痛は想像を絶したものと感じています。

このブログが『身内』『応援団』限定でなく、誰でも参加できる形であったのでJR京浜東北線の一利用者、妻子持ちの一会社員という立場、視点、角度から感じたことを率直に書き込みをし、管理者の判断で掲載してもらえたのです。
10. Posted by 前に駅前でビラをもらいました。    2008年05月11日 16:31
最近のニュース番組や報道の特集番組で警察の捜査のあり方等に疑問をなげかける内容を目にしました。犯行当日の事実と取調内容が矛盾していたり、取調内容に都合のいいように、目撃証言の取消や訂正を刑事が強引に迫ったり。九州の方では家族の名前の『踏み絵』のような行為をやらせていた・・・と聞いたことがあります。

この出来事もより広く世の中に訴えて理解を広める、世の中を動かすことが必要だと思います。「あらゆること(もしかしたら不都合なこともあるのでしょうか?」を明らかにして『だから間違っている!』と訴えていくことが。正直テレビや新聞等で今まで一度も目にしたことはありません。

Yさんのこと、「変わっている人」かもしれませんね。「変えてしまった」「変えさせてしまった」ということもあるんでしょうかね?
11. Posted by 北の投稿人    2008年05月12日 14:07
前に駅前でビラをもらいましたさん、私はあなたのコメントに対して感情的、一面的にとらえて反論していたことを、別の方の指摘によって気付きました。嫌な思いをさせてしまって申し訳ありませんでした。
 今回のコメントで、あなたの気持ちを今までより知り、受け止めることができました。今後様々な意見を受け止めながら、広めていく原動力にしていきたいと思います。今後とも率直なコメントをよろしくお願いします。
12. Posted by 路地裏の猫    2008年05月12日 15:00
変えてしまった 変えさせてしまったというのはあるでしょうね。生まれ持った性格や家族、関わった人たちの影響もあるでしょうし。その時で考え方が変わったりする事はありますよね。
労組の場合は、団結が命ですからその団結を乱すような事があれば、その原因となった人に話を聞いて、説得して理解してもらい一緒にがんばってもらえるよう相手を変えるという意志はあったと思います。どうでもよかったら放っておくでしょう。 またY君がいったんは反省した言葉をひるがえさせたJR連合の方達もある意味Y君を変えさせたのではないでしょうか?

どのような立場でも正面から率直に感じた事や疑問を書くのはいいことだと思います。そういう意味で北の〜さんも率直にえん罪に対する怒りを表現されていると思います。何度も意見を交わしていけば互いに理解も深まっていくと思いますので、これからもいろんな意見、疑問を出し合いましょう。
  
13. Posted by 路地裏の猫    2008年05月12日 15:06
あと、わたしが宣伝するのも変かもしれませんが、小黒さんたちを支援されている『7名を支援する会』のHPやY君を支援しているJR連合のHPに『浦和事件の真実シリーズ』そのほかこの事件に関する書籍類もあります。
もうすぐ東京高裁での控訴審もはじまるかと思いますので、より具体的な内容が出てくるでしょう。ぜひご参考に。ちなみにわたしは小黒さんたちを応援しております。
14. Posted by 前に駅前でビラをもらいました。    2008年05月17日 16:29
「支援する会」のHPの公判報告第3回の一節が目を引きました。

『職場集会の場面の証言では、Y君は「脅迫」「つるし上げ」を受け「怖い」思いをしたと筋書きどおりに答え、「強要罪」を演出。』

1人と20人弱とか『〜集会』という仲間意識と組合活動に熱心な役員さんとかが集まる雰囲気の中で相手を思ってのやり取りが、相手には違う形で届き、感じさせ、「変えてしまった、変えさせてしまった」のかなぁと思うのです。

「集会」と銘打つ前に、例えばお酒や食事の席で、何というか氷を溶かす、ような働きかけはなかったのかな、溶かすつもりの言葉がアイスピックのように映り、砕かれまいとして氷が鋼に変わってしまったのかな・・・と。

集会や公判に興味がありますが、「北〜」さんのような柔軟な方ばかりではないでしょうね。一日も早くご本人とご家族に元の生活が戻ることを願います。
15. Posted by 北の投稿人    2008年05月18日 15:58
問題の発端となった年末のY君による組合脱退発言から、事実を確認するために職場集会でのやりとりがありましたが、彼を心配した職場の仲間たちが、彼を激励しつつ、仲間としてやっていくために、クリスマスパーティーを企画したり、レクに誘ってきたという話を以前に聞きました。
Y君は東労組を破壊しようとする他労組との関係を絶てず、東労組を混乱させるために利用されたある意味での犠牲者かもしれません。
16. Posted by 路地裏の猫    2008年05月25日 00:22
なるほど。。。駅前さんのご意見はその通りだと思います。
集会になる前に個別に、ゆるい感じで話をする場面があったのかは、わたしもわかりません。北の投稿人さんが書かれているようにレクなどはあったようですね。

他にもいろいろY君の心を溶かすような方法はあったのかもしれませんね。しかしある種組合の世界は特殊なのかもしれません。組合員同士のつながりが特に運転士などの乗務員さんは強いと思います。『安全』という一番大切な軸があるからではないでしょうか? 

いま労働組合の組織率は減る一方ですから、組合の必要性を理解してもらうのは至難の業です。一般的にはなかなか理解しにくい部分があるのも当然ですね。だからこのブログを通して意見を出し合っていく事が必要かなと生意気ながら思っています。

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